イベントレポート|ファブラボ世界会議「FAB16」

イベントレポート|ファブラボ世界会議「FAB16」

2021年8月9日から15日に、カナダ・モントリオールにて、ファブラボ世界会議”FAB16”が開催されました。
今年はCOVID-19の影響もあり、一部のイベントを除いて、主にオンラインでの開催となりました。9日〜13日のイベントの模様はYouTubeにて生配信され、現在もそのアーカイブを視聴することができます。(FAB16の概要はこちらのブログにまとめています。)

ファブラボ世界会議の見どころのひとつといえば、「FabAcademy」の卒業式です。
昨年の卒業式開催が見送られていたこともあり、今年は2020年・2021年の2年分の作品発表と卒業式が行われました。

【FabAcademyとは】
MITのニール・ガーシェンフェルド教授による(ほぼ)あらゆるものをつくるためのオンライン講義です。毎年世界各国のファブラボから200名程度の学生が参加し、3Dモデリングから回路設計、プログラミング、機構設計など、モノを作るためのあらゆる技法を学びます。
ファブアカデミーは、毎週水曜日に行われるニール・ガーシェンフェルド教授の講義がコースの中心になります。 水曜日の講義では、前半90分が前週の課題発表、後半90分がその週の講義になります。課題発表では、世界中の学生が前週から取り組んできた内容について英語で説明をします。 課題の製作は世界各国にあるファブラボで行われ、レーザーカッター、3Dプリンタなどのデジタル工作機械を利用して行います。
最終課題は、自分のアイディアを基に、半年を通して学んだ技術を総合的に組みあわせ、世の中にないプロトタイプの設計・製作を(ほぼ)一人で挑み、最終プレゼンテーションを行います。
参考:https://www.fabacademyjapan.org

8月9日、10日、12日の配信の中でオンラインによる卒業式が行われました。FabAcademyの最終課題のスライドによる紹介や、卒業生からのメッセージを見ることが出来ます。

動画リンク(FabAcademy関連の動画内配信時間はカッコ内)
8月9日  FAB16 – Fabricating Experience(2:46:28〜3:43:43頃)
8月10日 FAB16 – Fabricating Science and Tecnology(9:30〜1:00:25頃)
8月12日 FAB16 – Fabricating Crafts(7:38〜29:40頃)
※日本のファブラボからの受講生の作品紹介は8月10日に配信されました。(動画内25:45〜28:55)

FabAcademyでは、最終課題作品を紹介する1分程度の映像を製作、提出します。8月9日配信のFabAcademy HIGHLIGHT REELは、その紹介映像をまとめたものです。それぞれの作品の特徴や使用方法が分かりやすく、また演出や工夫が凝らされており、とても見どころのある内容になっています。(FAB16 – Fabricating Experience 動画内2:46:28〜3:16:45)

これまでの卒業生の作品は、各自で個人のWebページにドキュメンテーションされています。最終課題だけでなく、半年間の授業内での制作物も見ることが出来るので、気になった作品があった方は、ぜひこちらのリンクも合わせてご覧ください。
FabAcademy(卒業生のWebページはContentをクリック)
FabAcademy Japan卒業生のWebページはGRADUATESをクリック)

講義、発表、ドキュメンテーション含め全て英語で行われるFabAcademyですが、北海道栗山町地域おこし協力隊にて、ファブラボ栗山町の運営スタッフをされている土山さん(FabAcademy2020卒業)が、2021年第1回目の授業の内容を日本語でnoteに掲載してくださっています。是非ご覧ください。
→#1 FabLab(ファブラボ)の理念と実践(https://note.com/fabnewbie/n/n520fe65e78ec



8月10日は、服飾分野とデジタルファブリケーションを組み合わせた「FabRicademy」の卒業式も合同で行われ、2020年〜2021年卒業生の制作作品を紹介する映像が配信されました。廃棄される材料を利用したサステナブルをテーマとする研究発表など、先進的な取り組みを見ることが出来ます。(FAB16 – Fabricating Science and Tecnology 動画内35:20〜58:20)
FabRicademyは、繊維産業に応用される新技術の開発に焦点を当てたコースです。ファッション産業からウェアラブル市場まで、広い分野を対象としています。こちらも半年間の期間の中で、前半3ヶ月はセミナーやモジュール学習、後半3ヶ月は個々のプロジェクト研究を行います。



8月11日の「FABTV」は、なんと11時間にも及ぶ配信です。丸一日かけて各国との中継が行われ、世界中のファブスペースやその取り組みが紹介されました。
中でも、ニール教授によるMITラボツアーでは、普段はなかなか見ることのできないマサチューセッツ大学の学内の様子や、ラボ内の最新設備、現在の研究についての紹介が行われています。(FAB TV at FAB16 動画内5:46:55〜6:39:38頃)

MITの紹介を行うニール・ガーシェンフェルド教授

今年は残念ながら、遠方・海外からの現地開催イベントへのアクセスは制限されましたが、オンラインでの充実した配信やハンズオンワークショップの実施により、多くの人がファブラボ世界会議に触れられるようになりました。次回FAB17は、現在JICAが政府とともにファブラボの設立準備を進めている、ブータンでの開催です。(関連リンク:イベントレポート|日本-ブータンFabLabオンラインミートアップ) 次の開催はオフライン、オンライン共に楽しめる会議となることを心待ちにしています。


全編英語での配信ですが、上記に掲載したプログラムは、映像や写真での紹介が多く、英語があまり得意でない方でも楽しみやすい内容になっています。是非世界のFABBERの取り組みをご覧ください。
FAB16&FAB CITY SUMMIT2021(FAB16プレイリスト)

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