◎デジタル工房の企画/運営/コンサルティングなど

デジタルものづくり工房、ファブスペースの企画から運営まで一貫して行います。豊富な専門知識とクリエイティブなマインドで店舗運営を行うと共に、シーズンや用途に合わせたオリジナル商品開発をご提案しています。企業内工房、店舗、公共施設など運営形態もご相談ください。このページでは、弊社が運営する各拠点の取り組みをご紹介します。

イベントレポート | ファブラボみなとみらい展 2023

神奈川大学みなとみらいキャンパス1階にある「ラボ」(ファブラボみなとみらい)。
レーザー加工機などのデジタル工作機器が使用できる工房で、神奈川大学の学生や教職員だけではなく、社会人、次世代を担う若者、イノベーター、地域にお住まいの方など、あらゆる方々が利用できます。
そんなファブラボみなとみらいの、初となる展示会が昨秋に開催されました。

記念すべき第1回の展示会のテーマは「さぁ、創造性を解放しよう」。ファブラボでおこる日々のことを「LEARN(まなぶ)・MAKE(つくる)・ SHARE(わかちあう)」の3つを展示エリアのテーマとして、ファブラボみなとみらいに関する情報や、ファブラボみなとみらいを活用してつくられた作品などを展示しました。 今回はその展示会の内容を詳しくご紹介します。

LEARN ファブラボについてまなぼう!
ひとつめのエリアは、ファブラボって何?の疑問にお答えするパネル展示。
世界中にあるファブラボとはどんな場所なのか、ファブラボみなとみらいはどんな歩みを経て、現在に至るのか、ファブラボに設置されている機器紹介やワークショップの紹介をしました。さらにユーザーインタビューも紹介。学内ユーザーの経営学部の学生、学外ユーザーの一般会員、ジュニア会員のインタビューが展示されました。

SHARE ものづくり知識をわかちあおう!
ふたつめのエリアは日頃からラボを活用しているユーザー作品を展示するエリアです。神奈川大学の学生はもちろん、学外ユーザーも大人から小学生まで幅広い世代の作品が揃いました。
神奈川大学経営学部で開講されている授業「デジタルファブリケーション」の紹介コーナーには、3Dプリンターを用いてピンセットをつくった課題作品が並びました。

学内・学外のユーザー作品の紹介コーナーには、作品の横にそれぞれ“シェアボード”とという作品制作にまつわる技術やエピソードの紹介ボードと、作者のアクリルスタンドを展示しました。

MAKE あなたもできる! あたらしいものづくり 
みっつめのエリアは、触って学べる作品が並ぶエリアです。誰でもダウンロードできるオープンデータを使ってつくった作品や、ファブラボスタッフがつくった作品を展示しました。

オープンデータを使った作品は、デジタルものづくりに触れるのが初めての方も取り組みやすい、便利なサイトの紹介が並びました。
・デジタルデータのオンラインプラットフォーム『Thingiverse』からデータをダウンロードし、3Dプリンターで出力したおもちゃ(左)
・アメリカの『スミソニアン博物館』に所蔵されている文化財の3Dデータを光造形式3Dプリンターで出力したマンモスの骨格標本(中央)
・『国土地理院』が配布している地図の立体データを3Dプリンターで出力後、UVプリンターで色をつけた立体地図(右) など

スタッフ作品は、展示を見た方がラボ活用の参考にできそうな、実験的な作品が多く並びました。
・「眺めるだけでなく、触れる作品をつくりたい」という想いから生まれた、“デジタルものづくり”にまつわる運勢が書かれたきのこのおみくじ
・「自分で作った楽器を使って演奏したい!」という夢から生まれたギター
・石や流木、木の葉などの自然物に、実験的にレーザー加工やUVプリンター加工を施した標本箱
・捨てられてしまうアクリル端材をバレル研磨・染色し、新たな魅力を生み出したアクセサリー など

展示会什器
今回の展示会で使用されていた什器は、神奈川大学建築学科の鈴木研究室と、建築ものづくり工房により設計されました。その設計図を基に、ファブラボみなとみらいがラボの大型CNCルーターを用いて製作しました。この展示カウンターは組み立て式で、使用しない場合はコンパクトに収納できます。

ソーシャルコモンズスタンプラリー
今回の展示会の中で人気コンテンツだったスタンプラリー。
神奈川大学みなとみらいキャンパス1Fのソーシャルコモンズをめぐり、スタンプを集めます。スタンプを集めると、ファブラボみなとみらい特製オリジナルグッズが詰まったガチャボックスを回せます。
今回のメインビジュアルのかもめのキーホルダーや、スタッフ作品コーナーにも展示していたバレル研磨アクリルのキーホルダーが手に入れられることもあり、たくさんの方に楽しんでいただきました。

トークイベント『地域工房ファブラボでおこる日々のこと』
展示期間中にはトークイベントも開催。普段からラボをご利用いただいている方々を登壇者としてお招きし、ファブラボみなとみらいで日々起こっていることを、大学・地域・世界と三つの立場から語っていただきました。
登壇者がつくった作品に触れる機会もあり、観客の方も興味津々。参加した方からは、「ファブラボみなとみらいのオープンな雰囲気が伝わって良かった」といった声もありました。登壇者と観客の距離が近い、和気藹々とした会となりました。

見どころ満載だったはじめてのファブラボみなとみらい展。スタッフ作品の一部は、今もラボ内で見学できます。気になった方は、ぜひ制作秘話を聞きにファブラボみなとみらいへお越しください。
ファブラボみなとみらいスタッフ一同、これからも地域に根差しつつ、ひらかれたファブラボを目指します!

■概要
「 ファブラボみなとみらい展2023 ~ さぁ、創造性を解放しよう ~ 」
期間 2023年9月15日(金)から9月30日(土)
   ※ 9月17日(日)、18日(月・祝)、24日(日)は閉館
会場 神奈川大学みなとみらいキャンパス ソーシャルコモンズ(神奈川県)
参加費 無料
主催 ファブラボみなとみらい
企画・制作 ファブラボみなとみらい、株式会社デジタルファブリケーション協会
デザイン   株式会社NDCグラフィックス

ファブラボみなとみらいは、学生だけでなく地域にもひらかれている、デジタルファブリケーションスタジオです。
小学生から会員になることができます。利用方法やオープンカレンダーは、オフィシャルサイトをご確認ください。
2021年度より当社が運営をお手伝いしています。
https://www.kanagawa-u.ac.jp/cooperation/project/fablab/