Creality CR-10 V2導入レポート(レビュー)

Creality CR-10 V2導入レポート(レビュー)

こんにちは、ファブラボ神田錦町の井上です。

前回前々回の投稿で3Dプリンターの選び方、購入からセットアップについてレポートしました。今回は実際に使ってみてのレビューをお届けします。

届いてからの数日間でいくつかのモデルを出力しましたが、プリントミスも無く良好なプリント結果が得られています。上の動画はFab Safe Hubから公開されているフェイスシールドのパーツですが、最大80mm/sのプリントスピードでも問題なく造形出来ました。付属のビルドプレートもよく定着し、造形中は剥がれる気配もなく、造形後はしっかり冷ませば取り外しも楽でした。使い続けていくうちにプレートの定着力がどう変化していくか気になるところです。キャリブレーションは多少手間ですが、四隅で丁寧に調整できます。さすが世界中で多くのユーザーに評価されたシリーズなだけあり、非常に完成度の高いプリンターだと思いました。

組み立てて最初に出力したのは、おなじみの「3D Benchy」です。設定はスライサーソフト(Cura 4.6.0)のデフォルト設定(Standard Quality、サポート無し)で、微かに「糸引き」が見られるくらいで、他に気になる造形不良は見られません。船尾の「(#3DBenchy)」の文字もかろうじて読むことができます。All3DPのレビューよりも綺麗に出せたので、発売後にマイナーアップデートがあったのかもしれません。V2で新たにアップデートされたプリンタードライバーTMC2208の効果で、出力中の動作音が非常に静かなのも、特に家庭に置くには高ポイント(コントロールボックスのファンが一番うるさい)。

逆にネガティブな内容もいくつか。先のAll3DPのレビューにもありますが、フィラメントの交換はやりづらく、インターフェイスもわかりにくい印象です。V2で追加されたフィラメント検知装置のおかげで、フィラメント切れによる空転といったトラブルは回避されましたが、この装置を通しながらのフィラメント交換が非常にやりにくいです。中の構造はシンプルに見えるので、いずれ改造してしまいたいところです(マイクロスイッチではなく、フォトインタラプタにしてしまいたい)。

またプリンターとコントロールボックスが分かれている点も、テーブルスペースを多く取ってしまうので好みではありません。仕様の通りにスプールホルダーをコントロールボックス上に置くと、プリンターとの位置関係を合わせるためにさらに設置場所が限られてきます。井上の場合は、早々にスプールホルダーの穴を広げてガントリー上に取り付けてしまいました。頭が重くなるのは若干不安でしたが、本体の剛性が上がっている甲斐もあり、今のところ問題なく取り回しできています。

この様に細かな不満はいくつか挙げられますが、基本的な使いやすさは保たれています。自分の工夫で改良できそうなところを魅力として捉えられるユーザーには、扱っていて楽しい3Dプリンターだと思います。”プリンター”というと、あたかもOA機器のように(ほぼ)メンテナンスフリーで扱えるような印象を引っ張ってきてしまいますが、メンテナンスと工夫次第でクオリティや生産効率が上がる”工作機械”として捉えられるかどうかがポイントになってくると思います。

以上で全3回にわたるCR-10 V2のレポートを終了します。今後改良・改造などを行なった際はまたレポートしますのでお楽しみに!

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