イベントレポート | MakerCaseでオリジナルBOX作り

デジタル工作機器を備える企業内工房にて、レーザーカッター活用を目的としたオリジナルBOX作りワークショップを開催しました。
この企業内工房は、社員の方ならどなたでも自由にレーザーカッターが使えるスペースです。しかし、レーザーカッターの機器講習を受講される方は多いのですが、「何を作ればいいかわからない」「具体的な使い道がなかなか思い浮かばない」といった声を聞くこともありました。そんな皆さんに、もっと気軽にものづくりに取り組んでいただきたい!という想いから、デスク周りやお家など、身の回りで使用しやすい「箱」作りのワークショップを企画しました。


データ作成には、箱の展開図を書き出すことができる「MakerCase」というウェブサイトを使用しました。寸法を入力するだけで簡単に欲しいサイズの箱の展開図を作成できるので、データ作成をしたことがない方でも、すぐにレーザーカッター用のデータを作ることができます。
リンク:MakerCase

この記事では、当日の流れを順に紹介していきます。

材料
「MDF」という板材を使用しました。木材の粉を板状に固めた材料で、木材の中でも安価で、反りが少ないので、レーザーカッターを用いたものづくりとして一般的な材料です。

MakerCaseで箱の展開図を書き出す
「MakerCase」は、4種類の箱の形状を選ぶことができます。各種パラメータを入力すると、好みの形状・寸法の箱の展開図をダウンロードできます。
ダウンロード時にいくつかのデータ形式を選ぶことができますが、今回は.svgで書き出しました。


デザインデータを箱の展開図にレイアウトする
日頃あまりデザイン用ソフトを使われない社員の皆様向けに、書き出したデータの編集には、「PowerPoint」を使用しました。

箱に入れるデザインのデータは、フリーサイト「シルエットデザイン」より好きなものを選びました。
リンク:シルエットデザイン

ワークショップでは、選んだデザインを箱の展開図と組み合わせて、レーザーカッター用にデータ編集する方法を紹介しました。


レーザーカッターで加工し、組み立てる
出来上がったデータをレーザーカッターでカット・彫刻します。カット後は、木工用ボンドを用いて各辺を接着します。

完成
オリジナルデザインのBOXが完成しました。
レーザーカッターは初体験という方もいましたが、PowerPointでの操作だったこともあり、皆さんスムーズにデータ作成ができたようです。

MakerCaseは、複雑な箱の展開図が、寸法を入力するだけで作成できる便利なサイトです。また、レーザーカッターを使用すれば、書き出したデータをすぐに形にすることが可能です。
欲しいサイズや形状ぴったりの箱が簡単に作れることに、みなさん驚かれている様子でした。早速社内イベントで使用するための量産計画を立てている方もおり、早く使ってみたいと持って帰られる姿が印象的でした。
ぜひこの企業内工房を活用し、仕事に、プライベートにと、便利に使いこなしていただきたいです。