◎機材導入や人材育成など

新しくデジタル加工工房やファブスペースを立ち上げる方や、既にある工房へデジタル工作機械を導入したいといった方へ、機材の導入支援、データ作成を含む機材の操作方法から運営スタッフへのレクチャー、メニュー開発まで、環境に合わせたプログラムを用意しています。
また、3Dプリンターをはじめとした、デジタル工作機械を取り入れたワークショップを実施し、幅広い世代に対してデジタルファブリケーションの体験の場を提供しています。
デジタルファブリケーション技術を有効活用した「かたちにする技術」「共創・社会連携のマインド」「領域を越える力」をもつ、次世代の“ものづくりの担い手”を育てます。

広島STEAM|SHOPBOTトレーニング

22年4月からスタートした、広島工業大学高校でのSTEAM教育カリキュラム。(K-STEAM類型CLコース)
これまで、レーザーカッターや3Dプリンターを中心に進められてきました。この夏休みのタイミングを使い、ずっと生徒皆が気になっていた大きなデジファブ機器SHOPBOTのトレーニングを行いました。

このSHOPBOTは大型のCNCルーターで、図面通りに機器が材料を自動切削します。一般的には、看板や生活雑貨、家具、什器づくりなどに使用されます。私たちも、いくつかの展示で什器制作に活用することが多い機器です。
(弊社はSHOPBOTの正規代理店です。ご興味ありましたら、ご一報ください。)

この夏のトレーニングでは生徒ひとりひとりが使う「道具箱」を題材としました。
2日間の集中トレーニングの中で、SHOPBOTでできることを知り、加工操作の一連を体験し、個々のアイデアで仕上げすることを盛り込んでいます。

まずは教室で機器や事例の紹介。どのようなことができる機器なのか、素材や刃物の種類、そして機器を使用する際の注意点を皆で理解していきます。その後、少人数班に分かれ、ソフトウェアや機器の操作について紹介していきます。
もちろん最後には、SHOPBOTの実演も。20分程度で、道具箱パーツが削り出されます。

SHOPBOTでの切削加工が終わると、それらをパーツ毎に切り離します。そして切削した面をヤスリがけ。この時間を丁寧に過ごすことが仕上がりの善し悪しにつながることを伝えると、生徒皆が集中してヤスリがけをしていました。

パーツ毎の切り離しが終わったら、いよいよ仕上げです。筆や刷毛でイメージしていたように塗り進める生徒もいれば、自分の指を使って勢いよく色を乗せる生徒も。また教室内のレーザーカッターやUVプリンターを使って、デジタル加工をしていく生徒も。

授業の終わりには個性溢れる道具箱で教室が賑わっていました。
これらの道具箱は、これからの制作生活の中で活用されます。
自分で使うものを自分でつくるという授業を通じて、最初のSHOPBOT体験をお届けしました。