イベントレポート|ブルネイASEANワークショップ

2021年6月10日に開催された、「ブルネイASEANワークショップ(オンライン)」を企画実施しました。
ASEAN諸国から政府関係者、デザインやDTPに携わる方々、デザインセンターの在籍者など、約50名の方々に参加いただきました。

ブルネイでは今、新たにデザインセンターを立ち上げようという動きが進んでいます。クリエイティビティやデザインの付加価値により、地域産業を盛り上げていく狙いです。
世界を見渡してみると、すでに様々なデザインセンターがあります。「デザイン」という言葉が複雑に、多様化した昨今、ただものづくり機材のある施設をつくるという事から一歩進む必要があると、私たちは考えます。その場所が何のために必要で、どういうニーズに応えていく場所なのか?という芯を確立し、よりユニークにしていくことが求められていると感じています。

このワークショッププログラムでは、その構想の一助となるべく、広義の意味でのデザインセンターとして、これまでのメイカームーブメントやファブラボの歴史、日本や世界の代表的なファブスペースやその活動について紹介をしました。

プロジェクト紹介では、3Dプリンティングおよび機械学習(AI)技術を活用して、これまでにない低価格・高品質な3Dプリント義肢装具をつくるInstalimb(インスタリム)と、ファブラボ機能を備えた廃プラスティックのリサイクル工場「TSUYAZAKI BASE CAMP」にプロダクトをお借りし、最新の研究事例を紹介いたしました。

プログラムの後半では、参加型のワークショップを実施しました。
「Your Creative Facility」という当ラボオリジナルのラボデザインシートを用意し、これから自分の国に新しくデザインセンターをつくるならどのような施設が最適なのか、参加国毎に考えていただきました。

このワークシートは、「ターゲット・目的・需要・機能」から考え、最終的にどのような設備とサービスを構築すべきかをスムーズに考えられるよう組み立てています。クリエイティブコモンズライセンスで公開していますので、ぜひご活用ください。
今回使用したワークシートはこちら


白熱したグループディスカッションの中で、地域課題解決の場、個人向け、企業との共創など色々な案が発表されました。目的の違いにより、施設の仕様や機材の選定なども異なってくることを実際に感じていただけたのではないでしょうか。


展示協力:
インスタリム株式会社
アグリフィールズ合同会社

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