Creality CR-30導入レポート
FDM(熱溶解積層)方式の3Dプリンター「Creality CR-30」(3DPrintMill) を新たに導入しました。
造形サイズは、幅200mm、高さ170mm、長さはなんと「無限大」です。
従来のFDM方式の3Dプリンターは、1層ずつ垂直方向に材料を積み上げていくので、プリンター本体よりも大きな造形物は作れませんでした。このCR-30は、ベルトコンベアーで横方向に造形物を移動しながらプリントしていくことにより、場所の許す限りどこまでも長尺の造形が可能になりました。
今回は、そんなCR-30の導入レポートをお送りします。
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早速組み立てをはじめましたが、フレームの一部が輸送の衝撃のせいか曲がってしまっていることに気づきました。メーカーに問い合わせたところ、到着まで約1ヶ月ほどで該当部分の替えのフレームを送ってくれました。組み立て済みのフレームの一部分を外し、取り付け直し。
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土台とベルトコンベアの部分はすでに組み立ててあり、ケーブル類も繋がった状態でした。両サイドのフレーム部分とフィラメントスプールホルダーを取り付けて組み立て完成。
組み立て済みのパーツが多かったため、作業開始から30分ほどで完成しました。付属の六角レンチで全て組み立てられるので、特に工具なども必要ありません。
組み上がったら、早速テストプリントをしてみます。
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立方体・円柱も綺麗に造形できています。
ひとつ作り終わったらベルトコンベアが移動し、新たにプリントを開始するので、連続したデータを用意しておけば自動でどんどん新しい造形を進めてくれます。
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1mの長さの定規型をプリントしてみます。測定してみると、長さ994mm。データより約6mm縮んでいました。長いものをプリントすると、材料の収縮により誤差が大きくなっていくようです。
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斜め45度で材料を積み上げながら造形が進むので、連続した面であれば床面に対して平行な中空でのプリントが可能となります。シングルノズルの3Dプリンターにはつきものだったサポート除去の手間が大幅に省けるだけでなく、使用する材料やゴミの削減もできるのは、大きなメリットです。
以上、導入レポートでした。
次回は、さらに詳しいレビューをお送りいたしますのでお楽しみに!
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