レーザー加工機でさまざまな素材への加工に挑戦ーーコルク・革・アルミ・タイルを加工してみよう


Fabスペースの多くで運用されているレーザーカッター。
操作も簡単で、初心者でも気軽に利用できる機器です。でも、「アクリル板や木材以外に何が作れるの?」「もっと身近なものを加工してみたい」と思ったことはありませんか?
今回は、100円ショップやホームセンターで手に入る身近な製品を「素材」として活用し、オリジナルアイテムを作る方法をご紹介します。
なぜ既製品を素材として使うの?
レーザーカッターといえば、アクリル板やMDF(中密度繊維板)での制作が定番です。アクリル板ではキーホルダーやフォトスタンド、MDFでは組み立て式の箱などがよく作られています。これらの素材ももちろん素晴らしいのですが、既製品を素材として使うことには、こんなメリットがあります。
⦁ すでに完成した形があるので、デザインを考えるだけでOK
⦁ 100円ショップなどで手軽に入手できる
⦁ 実用的なアイテムがすぐに作れる
⦁ 失敗を恐れずに挑戦できる
それでは、実際にどんな素材が使えるのか見ていきましょう。
おすすめ素材1:コルクコースター

入手しやすさ:★★★
100円ショップで複数枚セットが購入可能。サイズや形も豊富です。
加工のポイント
レーザーで彫刻すると、はっきりと黒く焼き付くため、デザインがくっきりと見えます。名前やイラスト、記念日などを入れれば、特別なコースターの完成です。
注意点
加工後に煤(すす)が出るので、きれいに拭き取る必要があります。練り消しゴムで軽く叩くように取ると、きれいに仕上がります。
なお、コルクは燃えにくい素材のため、カットには向きません。
おすすめ素材2:アルミ製カードケース

入手しやすさ:★★★
100円ショップで様々な色のものが手に入ります。名刺入れとしても使える実用的なアイテムです。
加工のポイント
アルマイト加工または塗装が施されているアルミ製品なら、レーザーで美しく彫刻できます。表面の塗装やコーティングを除去することで、下地の色が現れ、コントラストのあるデザインが可能です。
注意点
下地の色と塗装の色が似ていると、デザインが見えにくくなることがあります。濃い色の製品を選ぶのがおすすめです。
おすすめ素材3:革製品

入手しやすさ:★★☆
お手持ちの財布やポーチ、または手芸店で購入できる革や合皮が使用可能です。
加工のポイント
焼印を押したような風合いに仕上がり、高級感のある仕上がりになります。イニシャルやロゴマークを入れれば、まるでブランド品のような特別感が演出できます。
注意点
クロムなめしの革や塩化ビニル製の合皮は、加工時に有害なガスが発生するため使用できません。必ずFabスペースのスタッフに確認してから加工しましょう。
おすすめ素材4:タイルプレート

入手しやすさ:★★☆
ホームセンターやネット通販で1枚から購入可能。インテリア雑貨としても人気です。
加工のポイント
出火のリスクが少なく、重量があるため安定して加工できます。家族の写真やペットのシルエットを彫刻すれば、オリジナルのインテリアプレートが作れます。
注意点
タイルの釉薬によって仕上がりに差が出ることがあります。つるつるした表面のものほうが仕上がりもきれいになります。
どんなデザインで加工する?
◆文字を入れる
最も簡単で人気なのが名入れ加工です。好きなフォントを選んで、名前や記念日、メッセージなどを入れることができます。手書きの文字を取り込むことも可能なので、お子さんの描いた文字をそのまま使うこともできます。
◆写真やイラストをシルエットに
スマートフォンアプリ「Adobe Capture」やWebアプリ「DataChef」を使えば、写真を簡単に白黒のシルエットに変換できます。ペットの写真や風景写真など、思い出の一枚を素材に刻み込めます。

便利なツール
Adobe Capture:https://www.adobe.com/jp/products/capture.html
DataChef:https://tech-lagoon.com/imagechef/image-to-monochrome.html
安全に加工するために知っておきたいこと
レーザーカッターは多様な素材に対応できる便利な機器ですが、使用できない素材もあります。安全のため、以下の素材は避けましょう。

◆加工に適さない素材
・金属全般(特殊な表面処理がされていないもの)
・プラスチック・樹脂(熱で溶けてしまう可能性があります)
・厚いコルク(カット加工は困難です)
◆注意が必要な素材
・紙・布類:燃えやすいため、常に監視が必要
・段ボール:発火のリスクがあるため慎重に
・フェルト:ポリエステル100%のみ使用可能(羊毛は不可)
◆絶対に使用してはいけない素材
・塩素系素材:有害ガスが発生し危険です
・鏡面素材:レーザーが反射して機器を破損する恐れがあります
・クロムなめし革:有害物質が発生します
わからないことがあれば、必ずFabスペースのスタッフに相談しましょう。
今すぐ始められる、あなただけのものづくり
レーザーカッターは、アイデア次第で無限の可能性を秘めた機器です。今回ご紹介したように、身近な製品を素材として使えば、特別な技術がなくても、世界に一つだけのオリジナルアイテムが作れます。
まずは100円ショップで気になる素材を見つけて、簡単な名入れから始めてみませんか?きっと、ものづくりの楽しさに夢中になるはずです。
ライター:関


