レーザー加工&3Dプリントで万年カレンダーをつくる
Fabスペースでは、さまざまなデジタル工作機器が運用されています。
それぞれの加工の利点や使用できる素材の違いを活かし、複数の機材を組み合わせることで、制作の幅が広がります。
この記事では、レーザー加工機で加工したアクリルと3Dプリントの土台を組み合わせた万年カレンダーを紹介します。
レーザー加工機でのカットと彫刻、3Dプリンターでの出力を一度に体験できるので、ワークショップにもおすすめです。

カレンダー部分は黒アクリルに日付を表す数字を彫刻。
グリッドと曜日が彫刻された透明アクリルを重ねて、3Dプリンター製の土台にセットしています。透明アクリルの差し込み位置を変更することで、グリッドと日付の位置関係が変わり、さまざまな月に対応できます。
見栄えや視認性が重要なカレンダー部分にはテキストやイラストを鮮明に彫刻できるアクリルを使用。
土台部分には、各部位の幅や角度などを自由に設計することが可能な3Dプリンターを使用することで、カレンダーの角度やパーツのはまり具合を調整しています。
アクリルをレーザー加工しカレンダー部分を作る


カレンダー部分には透明アクリルと黒アクリルの二種類を使用します。透明アクリルはカレンダーのグリッドと曜日などのテキストを彫刻し、黒アクリルには日付の数字を彫刻します。
素材について : レーザー彫刻に向くキャストアクリル
アクリル素材には「押し出し」と「キャスト」の二種類があります。彫刻した際、押し出しは曇りガラスのような仕上がり、キャストは白っぽい仕上がりとなります。そのため視認性の高い仕上がりになるキャストアクリルを使用します。
カレンダー設計のポイント
二種類のアクリルに差し込み部分を設けることで、3Dプリンター製の土台に対して正確な位置でセットできるように設計します。カレンダー部分はPowerPointでデータを作成しており、数字やテキスト部分を好みのフォントでつくることができます。またアクリル全体のアウトラインも好みの形状にアレンジすることができます。


3Dプリンターで土台を作る

素材について : 正確に寸法が出やすいPLA
土台部分の造形には3Dプリンターを使用します。基本的には色や質感からお好みの素材を選べばよいでしょう。
ただし、ABSは熱による収縮が起こりやすいため、寸法に余裕を持たせる必要があります。PLAは寸法通り出力しやすいため、他素材と組み合わせることになる今回の制作により適しています。
作例では黒アクリルに合わせて白いフィラメントを使用していますが、好みのカラーで出力してください。
土台設計のポイント
土台部分の3DデータはFusion 360で作成しました。
カレンダーを差し込む穴がアクリル2枚分の厚みにぴったりはまるように設計します。
また、差し込んだ際に垂直ではなく若干上向きになるように角度を調整しています。
こうすることで、安定性が高くなり、またカレンダーが見やすくなります。


自分だけの万年カレンダーを作ろう
カレンダーの外形は自由にデザイン可能ですし、土台の寸法やアクリルに彫刻する数字の並びなどを工夫すれば横型でつくることもできます。さらに、UVプリンターも組み合わせることで写真やイラストなどをデザインに取り入れることもできます。ぜひアレンジして自分だけの万年カレンダーの制作に挑戦してみてください。
クレジット
データ作成:佐藤
執筆:關


