【Studies】回転式メッセージパネル
こんにちは、デジタルファブリケーション協会の関です。
主にコミチカ(ソニー厚木内の社員向け工房)で工房のマネージャーをしています。機材の実験も兼ねて、運営の合間に制作したものをStudiesの第7弾として紹介します。
工房では利用者さんのサポートであったり、あるいは休憩などで受付を離れるということが度々あります。毎回書き置きを残すのは手間なので、あらかじめ用意したメッセージを残せるアイテムをレーザーカッターとUVプリンターで制作しました。
本体側面のハンドルを回すとパネルが回転する仕組みで、好きなメッセージを表示できるようになっています。機械式時計に使われているジェネバ機構を参考に、Adobe Illustratorで図面を作成しました。今回は4面のパネルを切り替えられるように、1ステップで90度回転する仕組みにしています。設計次第でパネル数を増やすことも可能です(その場合本体が大きくなるか、パネル一面あたりの面積が小さくなります)。
本体の材料にはMDF材を使用しています。ホームセンターなどでも手に入りやすく、レーザーカッターでの加工や後処理を簡単に行えます。各パーツをかみ合わせて組み立てられる様にしたため、接着剤以外にネジなどは使用していません。
Tips!:かみ合わせのデータを作る場合、MDFは差し込む側の寸法を0.3mmほど大きくするとしっかりかみ合います。
レーザーカッターでの切り出しが終わったら、UVプリンターでパネル部分のメッセージを印刷します。
Tips!:MDFはインクを吸ってしまうため、下地のホワイトを2回かけるのがポイントです。
印刷が完了したら組み立てて完成です。
身の回りにあるちょっとした「不便」を解消したり、子供から大人まで楽しめる立体パズルの制作などでレーザーカッターを愛用しています。また新しいグッズが出来上がったらレポートしますので、どうぞご期待ください。
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コミチカを見学させてもらった際に、現物を見てきました。
デザイン、操作感ともにすばらしい。
次回作にも期待しています。