2024 年 6 月よりファブラボみなとみらいにてはじまった、きまぐれ開催イベント「つくるナイト」。
「土曜日の夕方に集まって、みんなでものづくりをしてみよう!」という時間です。
つくるナイトがはじまりもうすぐ1年ですが、まだこのイベントのことを知らない方も多いのではないでしょうか。今回はこの1年間の様子を振り返り、つくるナイトがどんなイベントなのかお伝えしていきます。
実は、つくるナイトの時間にしかできない加工や、ラボからの「ゆるお題」の設定など、普段とは違う体験ができるんですよ！

つくるナイトとは？

つくるナイトは、だいだい月に１度、土曜日に開催されるイベントです。その月の開室状況によって異なるので、開催日は不定期の気まぐれ開催。
この時間は、ファブラボみなとみらいユーザーみんなで、ものづくりをする時間を共有します。ひたすらご自身の制作に取り組むことももちろん大歓迎ですが、ここはファブラボ。シェアを大事にする空間です。ぜひ同じ時、同じ空間を共有し、ユーザー同士で交流することによって、一人では生まれなかったアイデアが生まれることや、知識・ノウハウが共有されることを願っています。

▼ つくるナイト時の利用風景

そして、普段はユーザーのみなさんのサポートに徹しているスタッフも、この時間は自身のものづくりに取り組みます。 ユーザーとサポーターという関係性にもちろん日々やりがいを感じています。でも、つくるナイトの時間だけは同じ“ファブラボみなとみらいユーザー”になることによって、つくり手という同じ立場で、スタッフもユーザーのみなさんとものづくりを楽しんでいます。

「何をつくろう？」そんなときの“ゆるお題”

「つくるナイトに参加してみたいけれど、何をつくったらいいんだろう？」という方もいらっしゃるでしょう。そんな方にぜひ挑戦してほしいのがラボからの“ゆるお題”。ラボが設定したゆる～いテーマに沿って作るものを考えます。

例えば、去年の６〜８月のお題は「アイデア循環ガチャのアイテムをつくろう」。アイデア循環ガチャは回すとものづくりのアイデアが出てくるガチャガチャ。ものつくりのアイデアを交換する取り組みです。このアイデア循環ガチャに入っていたらいいなと思うアイデアを募集しました。

提出された作品の中には、実際にアイテム化された作品も。ファブラボみなとみらい展でスタンプラリーに参加すると回すことができるガチャガチャの大当たりアイテムになりました。ゆるお題は定期的に変わるので、ぜひ挑戦してみてくださいね！

▼ 実際にアイテム化された、頭がゆらゆら揺れる3Dプリント製キャラクターキーホルダー

普段できない加工ができる！ちょい足し加工コーナー

つくるナイトの時間は、“ちょい足し加工コーナー”という、普段はできない加工がちょこっと体験できるコーナーも設けられています。 今まで実施されたのは、アクリルを染めることができる染色コーナーや、アクリルを曲げることができるヒートガンコーナー、3D プリンターで必ず出てしまう廃材を再利用し新しい素材をつくるプラスチックボードコーナー。ラボで制作中の方であれば誰でも使用可能なので、ぜひご自身の作品に“ちょい足し”してみてください。

これからのつくるナイト

つくるナイトを始めてからあっという間の１年でした。おかげさまで少しずつ、最近はつくるナイトの認知度が高まってきたように思います。「つくるナイトだから来ました！」という声が聞こえるのはスタッフとしてうれしい限りです。そんなつくるナイトでユーザーのみなさんの様子をみていると、「こんな取り組みを今後してみたいな」と思うことがあります。

例えば、つくるナイトを“〇〇ナイト”と題し、ある領域に興味関心のある人が特に集まる日にしてみること。ラボの開室時間は広くとってあるため、特に平日はユーザーの方が重なることが少ない状況です。そんな中、あるユーザーの方をみて「この人とあの人が出会ったらどんなものが生まれるんだろう」と思うことがありました。もしつくるナイトで、鉄道ナイト、電子工作ナイト、手芸ナイト、のように、〇〇ナイトというイベントができたら…。これをきっかけに、ユーザー同士で情報交換をし、一人ひとりの知識がより豊かになったり、仲間が増えたり、ものづくりの可能性がもっと広がりそうですよね。たまたま居合わせた方ももしかすると、興味を持つきっかけになるかもしれません。

…とこんなふうに、これからもつくるナイトが、そしてファブラボみなとみらいが、ユーザーのみなさんのものづくりライフにとっていい機会となることを目指し、スタッフは日々悶々と企画を考えています。今後も様々なチャレンジをしていければと考えていますので、もしご興味のある方は土曜日の夕方にぜひファブラボみなとみらいへお越しください。一緒にものづくりをしましょう！（きまぐれ開催ですので、事前にスケジュールの確認はお忘れないように…！）みなさまのご参加、お待ちしています。