イベント紹介 | ファブラボみなとみらい展 2024
一昨年好評を博した、神奈川大学みなとみらいキャンパス ラボ(ファブラボみなとみらい)の展覧会・ファブラボみなとみらい展が帰ってきました!2024年のテーマは『めぐるクリエイティビティ』。
「自分のアイデアがだれかに届き“めぐる”」「自分と他者の間でアイデアが“めぐる”」「生み出したアイデアが世の中を“めぐる”」など、1年間様々なものづくりに挑戦してきたラボユーザーのクリエイティビティが“めぐる”展示会を2024年9月に開催しました。今回はその様子をご報告します。




昨年同様、3つのエリアで分けられた展覧会。「 LEARN(まなぶ)・ MAKE(つくる)・ SHARE(わかちあう )」のファブラボでおこる日々のこと、3つの理念を展示エリアのテーマとして、ファブラボみなとみらいに関する情報や、ファブラボみなとみらいを活用してつくられた作品などを展示しました。
※ 昨年の様子について気になる方は、ぜひこちらをご覧ください!
SHARE ものづくり技術をわかちあおう!
授業作品やグループでのラボ活用、自由制作など学内ユーザーの作品を展示。それぞれの作品にまつわる技術やエピソードを知ることができる「シェアボード」とどんな人が作ったのかわかる「アクリルスタンド」を作品と一緒に展示しました。


昨年よりさらに充実した印象のあったこのエリア。授業作品では、着なくなった衣服類を回収してできた素材「B.O.R(Board of Recycle)」を活用して生まれた作品の椅子、パソコンスタンド、ウクレレをはじめ(re・born・project)、使わなくなった素材に新たな目的を持たせるrepurposeプロジェクトで生まれた財布など、サーキュラーエコノミーに関する作品が目立ちました。



作品を展示したのは学生だけではありません。神奈川大学の教職員の方も3Dプリンターを活用して立体地形図をプリントしたり、国際日本学部ではレーザー加工機で江戸時代さながらの版木を製作。錯視の研究をしている人間科学部の人間イリュージョンライブの教職員、学生のみなさんはレーザー加工機とUVプリンターを活用して錯視作品を製作しました。



学生の自由制作の展示については、目に見えないの音の形を3Dプリンターでプリントし地域を連想するサウンドスケープマップをつくる学生やバスケットボールの大会時に使用するオリジナルチケットキーホルダーを製作する学生、自らの卒業論文にて踏鋤(ふみすき)という農具についてを研究した学生は3Dスキャナーと3Dプリンターを使ってその形の記録に挑戦した作品を展示していました。



普段から学んでいることや取り組んでいることをデジタルファブリケーションとかけ合わせることで、かたちになり、自分以外の他の人にも考えていることが伝わったり、つながるきっかけとなっていました。
MAKE あなたもつくろう!新しいものづくり
このエリアでは学外ユーザーの作品やラボワークショップの紹介展示、ラボスタッフの作品展示をしました。
【学外ユーザー作品コーナー】
ファブラボみなとみらいを日々利用するユーザーの作品が並びました。ジャンルも系統もさまざまな個性あふれる作品がたくさん。ラボで製作する様子をみていましたが、利用したあと、持ち帰り仕上げをする方も多く、「あれがこうなったんだ!」という驚きがあった作品ばかりでした。何より、ユーザーの方がそれぞれの興味があることを深掘りし、それをかたちにしていることが素敵でした。



【 つくるナイトコーナー 】
土曜日の夜にきまぐれ開催されている「つくるナイト」。そこで出題されていたお題「アイデア循環ガチャの中身を考えよう」に答えた作品が並びました。ガチャカプセルに入る大きさの作品になるので、小さなかわいらしい作品や細かいデザインがされたものがずらり。どの作品も細部までこだわりを感じました。


【 ワークショップ紹介コーナー 】
ファブラボみなとみらいでこれまで実施されたワークショップの紹介コーナー。実際にワークショップで作った作品も一緒に並びました。

【 ラボスタッフ作品コーナー 】
ラボスタッフが作った作品が並びました。今年のスタッフ作品は新しい挑戦をした作品や体験することのできる作品がたくさん。昨年も人気コンテンツだったおみくじから、動く・動かせるゴミ箱、レーザー加工機で工夫を凝らした加工をした作品、これまでのワークショップを再構築してみた作品など。それぞれのスタッフの得意や興味関心のあることをかたちにしました。


LEARN ファブラボについて学ぼう!
ファブラボって何?の疑問にお答えするパネル展示エリア。デジタルファブリケーション技術や、「ファブラボ」という施設のこと、ここでできることが紹介されました。
中でもファブラボみなとみらいユーザーの紹介パネルは必見でした。ファブラボみなとみらいを使いはじめたきっかけ、ラボを実際に使ってみた感想、今後チャレンジしたいこと、といった質問をユーザーさんにお答えいただきました。


展覧会のテーマ通り、たくさんの“めぐる”が生まれた今回の展覧会。展覧会やイベントにお越しいただいたみなさまも気にかけていただいたみなさまもありがとうございました!再び開催できるようにスタッフ一同、日々がんばっていきたいと思います。
《 おまけ その1 》
今回は展覧会初日にスペシャルワークショップ「めぐるアイデア!デジファブワークショップまつり」を開催しました。
当日は、日々デジファブに触れている神奈川大学生やラボスタッフが考案したワークショッププログラムを3つ用意。はじめての試みとあってどのくらいの人が来てくれるのか想像もつかず、関係者一同どきどきしていましたが、なんと100名を超える参加者のみなさんに体験いただきました。
スタッフとしては、“デジファブ”を通して参加者のみなさんの笑顔がたくさんみられたこと、そして自らがワークショップを考案し、準備をがんばってきた学生が、実際に参加者のみなさんと触れ合いながら楽しそうに頼もしく運営をしていたことが、とても心に残りました。






《 おまけ その2 》
初日の夜には、ファブラボみなとみらい恒例の「ユーザーミーティング」も開催。
初の土曜日開催ということもあってか、これまで興味はあったけれど来れなかったというジュニア会員の方にもお越しいただけました。普段はなかなか会うことや話すことのできない世代を超えたユーザー同士での会話もできたようで、きっと新たな刺激にもなったのではないでしょうか。



《 おまけ その3 》
11月には神奈川大学横浜キャンパスの図書館でもファブラボみなとみらい展を開催。期間中にはミニワークショップも開催し、普段なかなかデジタルファブリケーションに触れることがない横浜キャンパスのみなさんにも楽しんでいただく機会をつくれました!






■概要
「 ファブラボみなとみらい展2024 ~ めぐるクリエイティビティ ~ 」
期 間 2024年9月14日(土)~9月28日(土) 9:00-19:30
※ 9月15日(日)、16日(月・祝)、22日(日)は閉館
※ 最終日は15:00まで会場
会 場 神奈川大学みなとみらいキャンパス ソーシャルコモンズ(神奈川県)
参加費 無料
企画・制作 株式会社デジタルファブリケーション協会、ファブラボみなとみらい
デザイン 株式会社NDCグラフィックス
ファブラボみなとみらいは、学生だけでなく地域にもひらかれている、デジタルファブリケーションスタジオです。
小学生から会員になることができます。利用方法やオープンカレンダーは、オフィシャルサイトをご確認ください。
2021年度より当社が運営をお手伝いしています。
https://www.kanagawa-u.ac.jp/cooperation/project/fablab/