光るオブジェ「ゲーミング枯山水」を作る ースタッフ作品紹介ー

弊社が運営をサポートする工房では、様々なスキルやものづくりの背景を持ったスタッフが働き、日々利用者をサポートしています。今回は、そんな工房スタッフの作品づくりを紹介します。

スタッフのkorotoroです。近頃、ずいぶん暑くなりました。お寺の庭によくある枯山水は、石と砂だけで作られているのに何故か涼やかです。そこで、部屋のインテリアにも枯山水を思わせるオブジェを置きたいと考えました。

ただ、枯山水というとすこし地味なイメージ……落ち着きたい時は良いですが、もっと気分を上げたいシチュエーションにも合わせるインテリアにしたいです。ネオンサインのように鮮やかな色で光るとか、色の変化があると楽しそうです。

……そうだ、いっそ7色に輝くゲーミングPCのような感じがいい!枯山水をカラフルに激しく点滅しつつ光らせたい!!

イメージ(https://www.photo-ac.com/main/detail/24886912より)

オンラインゲーム用にハイスペックで組まれたPCにありがちな、LEDをカラフルに光らせる装飾を想定。制作する作品のタイトルを「ゲーミング枯山水」に決定します。
タイトルが決まると具体的なイメージがさらに浮かんできます!

枯山水について調べる

「ゲーミング枯山水」制作にあたって、枯山水について改めて調べてみます。これまでの知識から、砂地に岩を配置した侘び寂び感のあるしつらえの庭園であることはわかっています。ちょうど参考になる写真を見つけました。

https://www.free-materials.com/%E6%9E%AF%E5%B1%B1%E6%B0%B401/より、一部トリミング)

さらに、インターネットを駆使して枯山水について調べてみました。枯山水において、地面に敷かれた砂は水の流れを表現しているそうです。岩石は、尊い仏さま、ご利益をもたらす龍の姿などに見立てて置かれているとのことです。そして枯山水全体で、何らかの情景を思わせる「見立ての美」として演出されているとのことです。

では「ゲーミング枯山水」を作るにあたっては、やはり現代的な「見立ての美」を追求したいところです。さらに、仏さまや龍のように、何らかの「尊い」を表す作品にしようと考えました。

「尊い」……!!そういえば、アイドルや推し活の現場で使われる言葉です!!ひらめきをメモしておきます。すごい発見です。

では、「ゲーミング枯山水」では、アイドルや推し活に人々が集い、熱狂する風景を、枯山水の形態を踏襲しつつ、LEDテープからの光の流れや瞬きも使って表現してみましょう。

「ゲーミング枯山水」のイメージスケッチを書く

具体的にどういうものを作るのかスケッチしてみます。サイズは、手軽なインテリアとして部屋における大きさが望ましいです。砂と岩石を設置する土台の下にLEDを仕込むとして、外側にもう一層全体を覆う土台も必要そうです。

レーザー加工で土台を作る

イメージが固まったところで、さっそく作っていきます。最初に、土台になる部分を作るため、アクリル板をレーザー加工機で切り出します。

まずはデータ作成。箱のレーザー加工用データを作れるサイト、MakerCaseを利用します。2サイズの箱をつくり、それぞれLEDライトのコードを通す部分に穴を開けるようデータを編集します。

レーザー加工機を使ってアクリル板をカットします。

出来上がった部品を組み立て、アクリル用の接着剤で接着しておきます。

岩石をモデリングして3Dプリンタで出力する

枯山水に配置する岩石は、AIを使って3Dモデルを作成し、透明なフィラメントを使って3Dプリントして作ります。手頃な石を公園などで拾ってきてもいいのですが、LEDの光を透過させたく、かつ大きさをいくつか検討したいので3Dプリントで作ることにしました。

今回は、TRIPOというオンラインAIモデリングサービスを使いました。テキストでどんな岩か説明すると、3Dモデルを作ってくれます。 

同じモデルから、大きめと小さめの2サイズ作成しました。

LEDを配線して光らせる

フルカラーイルミネーションLEDを3つと、LEDテープを4本分配線し、アクリルで作った箱のサイズに合わせて設置します。アイドルを表す岩の位置にフルカラーイルミネーションLEDを、観客を表す岩との間にLEDテープを配置します。さらに、箱の周囲にも一周LEDテープを設置します。

早くもゲーミングに光っています、完成が楽しみですね。

岩石、砂を入れてみて、全体のバランスをみる

アクアリウム用の透明な砂と、3Dプリントで作成した岩石を土台に並べてみます。岩石は小さめの方がバランスが良さそうです。

アイドルに見立てた岩石を手前側、間に空間を空けて、奥側に観客に見立てた岩石を並べました。透明な砂の量を調整し、全体のバランスをみます。

涼やかな見た目になりました。アイドルと観客の間の砂の段差が、「尊い」をもたらす落差や隔たりを思わせます。

さらに、LEDを点灯してみます。

レインボーにかがやくゲーミング枯山水になりました。にぎやかです!

アイドル側がそれぞれ周囲とは独立して色を変化させるのがポイントです。

「ゲーミング枯山水」を作って

レーザー加工機や3Dプリンターなどのデジファブ機器、AIモデリングを駆使して現代の枯山水をつくることができました。涼しげでありながらにぎやかなインテリアになり、大満足です。これからもデジファブ機器でのあたらしいものづくりや、AIを使った制作をして、お伝えしていきたいと思います。