製作|絵と言葉のライブラリーミッカ


絵と言葉のライブラリーミッカの施設内装飾の一部、スタッフグッズの製作を担当しました。



ミッカは、亀有駅前のリリオ7Fにある、4月に新しくオープンしたこども向けのミニ図書館です。
施設入り口には、ミッカができるまでのプロセスが年表のようにまとめられ展示されており、神田錦町での作業の様子も写真付きで紹介されています。
入場前の楽しい仕掛けです。

壁沿いの本棚には、テーマ毎に様々なジャンルの絵本や書籍が陳列されていて入場すれば誰でもその場で読むことができます。
(中学生以上の大人は入場料200円が必要です)

図書館と聞くと「静かに本を読む場所」という印象が強いですが、ミッカは大きな階段状のソファーがあったり、ミニシアターがあったり、まるで壁にかけられた絵画の中に入りこんでしまったような空間があったりと、従来とは異なるユニークな読書体験ができそうな場所になっています。
こどもたちは、シアターのカーテンにくるまってこっそり本を読んだり、ソファーを上り下りしたり、好きな場所でのびのびと過ごしている様子でした。


そんな施設内にある大きな窓にかかる薄手のカーテン。
近づいてみると、これは刺繍されていることがわかります。


シアターの暗幕も。

この刺繍は、デザイナーのMelinda Paino(メリンダ・パイノ)さんのドローイングを元に刺繍データを一針一針つくりました。
メリンダさんは、絵と陶芸そしてテキスタイルデザインを学んだ経験を活かし、絵本の挿絵やテキスタイル(布地)のデザイン分野で活躍されているデザイナーです。手描きのゆったりとした線で描かれる動植物やこどもをモチーフとしたイラストが、ほっこりとした印象を与えてくれます。

メリンダさんのイラストには、その世界観をイメージする言葉も書かれています。
刺繍を担当した人見とメリンダさんが直接言葉を交わし、イメージを擦り合わせ、線でかかれたものを糸で縫って表現する作業が進みます。


カーテン以外にも、スタッフのユニホームとネームタグにも刺繍が使われています。
どこに刺繍がされているか、こどもと一緒に探す遊びも楽しいかもしれません。

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