イベント紹介 | ものづくりを通して世界の文化を感じよう

こんにちは。ファブラボみなとみらいスタッフです。
ファブラボみなとみらいのある神奈川大学では、世界の文化や歴史を体験できるイベント「ナショナルウィーク」が定期的に開催されています。

この期間は、世界の国々の中から選ばれた一つの国をテーマに、常設のパネル展示や音楽ライブをはじめとしたイベントの開催、学生食堂でオリジナルメニューが登場するなど、大学全体が異国の雰囲気に包まれる一週間となります。

ファブラボみなとみらいのスタッフも、「この異国の雰囲気に加わりたい!」という思いから、このタイミングに合わせて、期間限定で気軽に体験できるワークショップ実施しようと決意。これまで4カ国分のナショナルウィークを経験し、その度にリサーチから企画、準備をし、実施してきました。今回はその中から特に人気のあったプログラムをご紹介します。


2024年6月 モロッコウィーク

3Dプリンターでつくる“タジン鍋ランプシェード” 
モロッコ発祥のタジン鍋。円錐形の蓋が特徴の伝統的な調理器具です。モロッコのお土産に、このタジン鍋の形をしたランプシェードがあるということをヒントに、手のひらサイズの“タジン鍋ランプシェード”をつくるプログラムが考案されました。

準備の段階で、手のひらサイズのタジン鍋をモデリングし、3Dプリンターで出力。ひとつひとつ染色をします。

ワークショップの参加者は好きな色のタジン鍋に絵付けをし、100円ショップのLEDライトを入れれば完成です。

タジン鍋の色やどんな模様を描くかによって個性がみえる作品ができます。LEDライトを光らせるとぼやっとしたやさしい光が灯る様子もかわいらしいです。

今回はタジン鍋のパーツはスタッフが準備しましたが、自分でモデリングすることによって、既製品のパーツサイズに
合わせて、オリジナルグッズがつくれるということもデジタルファブリケーションのポイントです。

2024年12月 UKウィーク

英国モチーフのチャームづくり
英国ではチャーム(charm)は魔除け・お守りと言われているそうです。そこで、このプログラムでは、“英国といえば”の模様・チェック柄をしたビックベンやバス、ひつじなどのモチーフを用意し、レーザー加工機でチャームをつくる体験を実施しました。

このプログラムは特に大人の女性に人気で、目の前でレーザー加工機が動き、自分好みのアイテムがつくられていく様子を見て、驚かれる参加者が多かったです。

2025年6月 ベトナムウィーク

ベトナムウィークでは、3つのワークショップを開催しました。

ベトナムの伝統的な三角形の笠“ノンラー”のキーホルダーをつくろう
ベトナムというと思い浮かべる方も多いであろう“ノンラー”。ベトナムの伝統的な帽子です。このプログラムは3Dプリンターでつくったミニチュアノンラーに、UVプリンターであらかじめ用意されたベトナムにまつわるイラストや言葉をプリントできる体験です。

UVプリンターは基本的に平面素材の印刷に適していますが、治具をつくることによって立体物へのプリントもできます。また今回は3Dプリンターでプリントする際の設定を工夫し、ざらざらした表面に仕上げ、笠の質感を表現していることもポイントです。

モン族の伝統柄から学ぶ!オリジナル模様づくり体験
文字をもたない言語を使用するベトナムの少数民族・モン族。文字を持たない代わりに独自の文化・ろうけつ染めや刺繍を発展させてきたそうです。その伝統模様を構成する単体モチーフには様々な意味があり、さらにそれを組み合わせることでできる模様もそれぞれ意味を持つそう。ラボスタッフはその考え方に学び、独自の単体モチーフを作成、それをスタンプにし、組み合わせてオリジナルの模様をつくることができるプログラムを実施しました。

このプログラムの考案はとても難しかったです。かたちのない、“考え方”をワークショッププログラムに反映した珍しい例です。
参考:【超貴重】モン族の臈纈染めの模様を大解明 #1 / yuka / ベトナム田舎暮らし

2026年6月 ブラジルウィーク


UVプリンターでつくる!ビーチサンダルキーホルダー
世界で最も有名なブラジルのビーチサンダルブランド「ハワイアナス(Havaianas)」。このワークショップは、小さなビーチサンダルのパーツに、UVプリンターで好きな模様をプリントし、“ビーチサンダルキーホルダー”がつくることのできるプログラムです。

あらかじめ、3Dプリンターでプリントされたビーチサンダルの鼻緒とソールの部分。ノンラーのキーホルダー同様に、治具を使うことでワークショップにかかる工程を短縮する工夫がされていました。

UVプリントされたソールパーツに鼻緒パーツをはめ込んで完成です。

キラッキラ鉱山3Dパズル
ブラジルは世界有数の鉱物大国。最後に紹介するワークショップは、鉱物に見立てたアクリルパーツを好きに組み合わせ、“キラッキラ鉱山”をつくることができるプログラムです。最後にブラジルを代表する鳥「オニオオハシ」もとまらせて完成です。

このアクリルは神奈川大学がコロナウイルス流行時に活用していたアクリルパーテーション。ファブラボみなとみらいでは、コロナウイルスが収束し始めた2023年頃から消毒・洗浄し、材料として使っています。またそれを染色することで、新たな魅力が現れるのではないでしょうか。


以上、ナショナルウィークでファブラボみなとみらいにて開催されたワークショップの紹介でした。様々な国の文化をテーマに開催したワークショップ。普段ものづくりにあまり関わりのない方にも興味を持っていただけたらとてもうれしいです。
ナショナルウィークは2026年度現在、年に1回開催されています。ワークショップを開催する場合には、ファブラボみなとみらいのSNSで発信しますので、ぜひチェックしてみてください。