ドバイの子供博物館でNerdy Derbyの企画サポート!

こんにちは、ディレクターの井上です。

Nerdy Derbyの企画サポートのため、ドバイで人気の子供博物館「OliOli」に来ています。10月18日〜22日の4日間にわたって開催されるイベント、「S.T.E.A.M.ania」の企画の一つとしてNerdy Derbyが取り上げられ、OliOli仕様にアップデートしたコースでドバイの子供達を迎えます。Nerdy Derbyは過去4回にわたってMaker Faire Tokyoで開催してきました。コースの仕様やレース企画など毎年少しずつアップデートして、来場する子供達を夢中にさせてきました。昨年は台湾のM.ZONEでNerdy Derbyのサポートを行い、今年はドバイのOliOliから声がかかりました。

OliOliは体験を通じて様々な自然現象や科学技術を学ぶ施設です。そのコンセプトはサンフランシスコにあるExploratoriumに通じるものを感じます。常設展示にはToshiko Horiuchi MacAdamさんの「Toshi’s Net」や、チームラボによる「Future Park」など、日本と関わりの深い展示作品もあります。

OliOliから相談を受けたのは今年の6月頃。メインのオフィシャルコースと、Super Jumpの2つコースをインストールします。会場に合う様に形や大きさを調整しつつ、新しい機能としてオフィシャルコースの「スタート/ゴール機能」を追加しました。間にMaker Faire Tokyoを挟んだことで新しい機能のテストを行い、必要なブラッシュアップを行うことができたのは幸運でした。調整したコースはデータとして先に送っておき、現地で制作されました。日本ではコスト面からランバーコア材を使用していますが、こちらはベニヤ材の方が手配しやすいらしく、日本から持ち込んだパーツとの境目にコラボ感が表れています。準備初日はOliOliのスタッフさんと会場の設営やイベントの運営について確認をしつつ、会場のモニターに合わせて順位やトラックタイムを表示するソフトのアップデートを行ないました。

準備日も遠足などで多くの子供達が訪れていました。Maker Faire Tokyoに比べて全体の年齢層がやや低い(幼稚園から小学校低学年がメイン)印象です。トリップアドバイザーなどでBest Museumに選ばれていることもあり、滞在中は毎日賑わっていました。普段の客層をよく知る現地のスタッフさんも、”OliOli Derby”の随所に独自の工夫をしています。

上の写真はOliOli Derbyの基本キットです。ホットボンドの使用を抑えるため、車体となる木片に穴を空けています。タイヤの間隔を工夫する余地が失われますが、誰でもある程度ちゃんと走る車を作ることができます。木片に表裏ができるので、裏面にマーカーで印がついています。ここに材料を付けないよう促しつつ、参加者自身に名前を書かせて紛失を防ぐ工夫です。

我々が今まで運営してきたNerdy Derbyは、所定の時間に様々なルールでコンテストを行う、いわば「スポーティー」な運営でした。OliOli Derbyではこうしたコンテストを行わない代わりに、所定の項目を達成した子供の名前を書き出すボードを用意していました。イベントを運営する側にもそれぞれの意図や制約がありますが、競わせる要素を抑えつつ、参加者のモチベーションを高める素晴らしい工夫でした。

次回はS.T.E.A.M.aniaの他のプログラムなどを紹介します。ご期待ください!

コメント

*
*
* (公開されません)