【Studies】豆鉋をハックする(前編)

こんにちは、デジタルファブリケーション協会の井上です。
デジタルファブリケーションStudiesの第2弾をお送りします。

先日、面取り用の豆鉋(まめかんな)というものを購入しました。
カットした木材のバリも、今までは何となく紙やすりで済ませていましたが、これなら綺麗に面取りできるかな、という期待も込めて(「道具フェティシズム」がくすぐられただけという気がしなくもない…)。

早速その辺に転がっていた端材で試してみました。切れ味もよく、綺麗に面取りできましたが、使っているうちに不満や希望も見えてくるものです。自分の手には少し小さすぎて持ちづらい点や、何より溝の面取り幅が大きくて作業する際に安定しにくい点がネックに感じました。

というわけで今回お送りするStudiesは、「買ってきた工具をハックする」です。普段井上がどのようにデジタルファブリケーションを活用しているかレポートします。

まずはどの部分をハックするか。今回のハックで解決したいのは、以下の2点です。

1) 鉋台を少し太くして持ちやすくしたい
2) 鉋台の溝をシャープにしたい

解決したい内容は鉋台に集中しているので、鉋身や裏金は流用し、鉋台だけを自作します。
製品の鉋台は黒檀製ですが、ちょうどいいサイズの「ウェンジュ」が安価に手に入ったので、これを削り出して作ります。

まずは既製品を採寸します。流用するパーツもあるので、変えるところは変えて(鉋台の太さなど)、残すところは残します(刃(表馴染)の角度など)。

一通り採寸が終わったら、おなじみのFusion360でモデリング。

これだけ?
はい、これだけです。今回の場合は「目的の形に削り出すこと」がゴールなのであって、「モデリングする」ことが目的ではありません。従って削りたいところだけしか形を起こしていません。雑に見えますが、井上のFusion360の使い方はこういった感じのことが多いです。

その代わりではないですが、CAMはしっかり考えます。

Fusion360のCAM機能で制作した加工データから、実際にCNC切削を行います。デジタルファブリケーション協会にあるCNCマシンはRoland DG製のMDX-540という機種です。Fusion360からポスト処理で書き出す際に、ポストプロセッサで機種を合わせてGコードの書き出しを行います(拡張子は.prn)。

Fusion360のいいところは、CAD(設計データ)とCAM(加工データ)をワンクリックで行ったり来たりできる点で、最終的に加工というかたちでアウトプットすることの多い井上にとってはありがたいツールです。

気になる続きは次回、加工編でレポートします。

<井上>

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