【Studies】不思議な看板

こんにちは、デジタルファブリケーション協会の井上です。
このStudiesでは、弊所が得意とするデジタルものづくりを中心に、様々なTipsやノウハウを紹介していきます。
皆さまのデジタルファブリケーションの活用のヒントになれば幸いです。

第1弾は、先日FabLab KandaNishikichoのインスタグラムでも紹介した、「透けてるのに透けてないちょっと不思議な看板」について。

実はこちらの看板は、1年ほど前に弊所が運営していた「湘南ラウンジ -Fab Space-」で製作したものです。お店の看板やメニューボードなど、近隣の店舗経営者様のご利用が多かったこともあり、ドアに吊り下げる「Open/Close」看板のイメージで作りました。

見た目は不思議ですが原理は非常にシンプルで、「パンチングメタル」という小さな穴がたくさん空いた金属板にUVプリントして作っています。パンチングというと耳慣れないかもしれませんが、身近な例だと書類をファイリングする際に使う「2穴パンチ」と同じ意味合いです。紙の代わりに金属板にたくさんの穴がパンチされたものがパンチングメタルです。

パンチングメタルにも規格があり、大きさや厚み、材質のほか、穴の大きさやピッチ(穴と穴の間隔)など、いろいろなバリエーションがあります。この看板で使ったパンチングメタルに直すと、

サイズ:200mm x 100mm(半分にカットしています)
厚み:0.5mm
材質:アルミ
穴の大きさ:0.5mm
ピッチ:1mm

となります。クラフト材としてホームセンターなどの量販店で購入できます。

この看板の仕掛けを活かすポイントは、穴の大きさとピッチです。非常に細かいパンチングを選んだのは穴が目立たないようにするためで、遠目で見た時に板全体が半透明に見えてくるものがベター。ピッチが大きければ透明度が下がり、小さければより透明に見えてきます。当たり前ですが、プリントは穴のないところにしか印刷されません。ピッチが大きければプリントがはっきりし、小さければプリントが目立たなくなります。プリントの視認性と板の透明度が反比例の関係になるので、このあたりのバランスはお好みで。

UVプリントする際に、裏面にマスキングテープを貼って下準備をします。これはUVインクが穴を通って反対側に回り込むのを防ぐためです。この下準備を両面で行えば、お互いクリアに印刷できます。特に大げさなテクニックやコツもありませんが、カッティングシートなどのステッカーでは穴をふさいでしまうので、穴を塞がずに印字できるUVプリンターならではの使い方です。

<井上>

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