【Studies】機械刺繍の刺繍枠

こんにちは、デジタルファブリケーション協会の井上です。
前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、第9弾のStudiesをお送りします。今回は刺繍作業には欠かせない「刺繍枠」のお話です。刺繍枠というと、2つ重なった木製の丸い木枠を思い浮かべる方が多いと思いますが、機械刺繍の場合は事情が変わってきます。Tajima製刺繍ミシンの「彩」で機械刺繍枠の種類を紹介します。

袋物枠(標準)

袋物枠
最もオーソドックスな刺繍枠は「袋物枠」といいます。彩の場合は大小2種類の袋物枠が標準装備されており、刺繍したい柄の大きさに合わせて使い分けます。手刺繍の刺繍枠と同じように、2つの輪で刺繍したい布を挟み込んで固定します。ハンカチ、タオル、Tシャツ、トートバッグといった既製品から1枚の反物まで、様々な対象に刺繍できます。
・刺繍範囲:縦20cm x 横30cm(大)、縦10cm x 横10cm(小)
袋物枠

帽子枠(オプション)


駆動用リングベースと帽子枠の2つの機構で構成される刺繍枠です。オリジナルの帽子が作れるのは、井上のような帽子好きにはたまりません。円筒状の機構が左右に首を振りながら帽子を動かして、狙った位置に刺繍されます。刺繍データの上下を反転したり、刺繍枠にぶつからない様セッティングしたりと扱いが少し難しいですが、作業の幅を広げてくれます。
・刺繍範囲:縦7.5cm x 横30cm

ポケット用クランプ枠(オプション)

ポケット枠
シャツのポケットや袖口は、刺繍でアクセントをつける定番ポイントです。ところが、こうした口の狭いところに刺繍するのは大変で、間違った方法だと口を縫い止めて台無しにしてしまいます。ポケット用クランプ枠は、帽子枠でも紹介した駆動用リングベースと合わせて使用するオプション枠で、クランプで布を簡単に挟み込める構造になっています。
・刺繍範囲:縦4.5cm x 横8cm
ポケット枠

Mフレーム(オプション)

マグネット枠
強力な磁石で布を簡単に挟み込める刺繍枠です。袋物枠で挟むのが難しい厚手の布や、挟んだ跡をつけたくないデリケートな布を扱うのに適しています。大中小の3種類のMフレームがあり、作業中に枠が暴れるのを防ぐため、付属のベース枠受けとセットで使用します。
・刺繍範囲:縦8cm x 横14cm(大)、縦4cm x 横8cm(中)、縦4cm x 横5cm(小)
マグネット枠

靴刺繍枠(オプション)

シューズ枠
靴刺繍枠はその名の通りスニーカーなどの靴に刺繍するための刺繍枠です。靴の素材や形状を選びますが、この枠があればオリジナルのスニーカーが作れる様になります。

靴下枠(オプション)

靴下枠
靴下枠はポケット枠にも収まらない口の小さな製品に刺繍する時に使用します。袋物枠と同じ様な作りの小さな枠を、専用のアダプターに取り付けて使います。この枠があると、靴下やリストバンドなどの布小物のカスタマイズに幅が広がります。

業務用刺繍ミシンの製造で培ったノウハウを活かして、「彩」にはバリエーション豊かなオプション刺繍枠があります。手刺繍の様に生地や形に応じて繊細な加減ができない分、こうした刺繍枠のラインナップが刺繍機のポテンシャルに直結します。今後こうしたオプション枠を使ったワークショップなども順次開催していくので、ぜひご自身の手で体験してみてください。


第1回機械刺繍ワークショップ、現在お申し込み受付中です!
機械刺繍に興味のある方、ぜひご参加ください!

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・日時:6月29日(土)13:00~15:00
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